豆知識・法改正
2025.05.21
雨の日はなぜ事故が多いの?

梅雨の季節は雨の日が多くなり、普段自転車やバイクで通勤通学されている方も車に乗る機会が増えます。
雨の日は事故が多いと言われますが、実際晴天時に比べどのくらい多いと思いますか?
答えは約5倍、事故が多く発生するんです。
(JAF調べ)
では、雨天時はどんな事故が多くなるのでしょうか?
雨天時の特徴的な事故は大きく二つありますが、一つはスリップ事故。
急加速によるスリップや速度超過によるスリップ(例えば速度が速くてカーブが曲がりきれないなど)があります。
そしてもう一つは、雨による視界不良が原因での見落としや発見の遅れによる事故。
運転は常に「認知」「判断」「操作」を絶えず繰り返しています。
ちなみに事故原因で最も多いのは「認知」不良。簡単に言うと見落としです。
認知不良による事故は、全体の事故の中の7〜8割を占めています。
発見できなければ、判断することもそれに伴う操作をすることもできません。
認知を正しく行うことは安全運転でとても大事なことがわかります。
雨天時はこの大切な認知が正しく行えないことが多くなり、事故も増えると言うわけです。
雨天時は速度超過によるスリップ、視界不良による見落としのリスクを背負って運転することになります。
速度をいつもより落とし、周囲を落ち着いて時間をかけて確認できる状況を自ら作り出して、慎重すぎる運転を行いたいですね。
最後にタイヤの摩耗もスリップの原因となりますので、日常点検もしっかり行っていきましょう!